大阪城天守閣は、2022年4月6日(水)から「大坂築城丁場割図(おおさか ちくじょう ちょうば わりず)」の販売を開始します。
慶長20年/元和元年(1615)に起こった大坂夏の陣によって落城した大坂城は、5年後の元和6年(1620)、徳川幕府の2代将軍秀忠の命によって再築が始まり、3期にわたる10年間の大工事を経て完成しました。工事には北国(北陸)・西国(中国・四国・九州)を中心とする64家の大名が動員され、各期ごとに諸大名の担当区域(丁場)を割り当てた図が作られましたが、これらを工事完了後にまとめられたとみられる図面が各地に伝来しており、良質な図が国立国会図書館や大阪府立中之島図書館などに所蔵されています。
大阪城天守閣では昭和50年代、大阪府立中之島図書館所蔵の丁場割図を模写した図と、これを活字化した図、さらに担当大名表と解説文をつけた計4点を紙製のケースに封入し、「大坂城普請丁場割之圖」という名称で販売をしていました。これは販売が終了してから久しいのですが、今でも「手に入れたい」とのご要望がたびたび寄せられ、この図面への根強い人気、大阪城の石垣への変わらぬ関心の高さがうかがえます。
このたび発売する「大坂築城丁場割図」は、「大坂城普請丁場割之圖」に含まれていた図面や資料のなかから、「活字化した図」と「担当大名表」を復刻して、装いを改めた特製の封筒(裏面に解説つき)におさめたものです。
「大坂築城丁場割図」を広げながら城内をめぐることにより、ご自身とゆかりのある地の大名の丁場を確かめたり、丁場によって違いを見せる刻印(石に彫られた家紋や符号など)を探したりすることができるでしょう。日本一の規模や雄大さで知られる大阪城の石垣の魅力を、先人たちの奮闘に思いをはせながら堪能していただきたいと思います。
■商品概要
・商品名 大坂築城丁場割図(おおさか ちくじょう ちょうば わりず)
・価格 600円(税込)
・販売開始日 2022年4月6日(水)
・仕様
①丁場割図本体(活字化した図)サイズ:A1 縦841mm×横594mm
②担当大名表(刻印説明書) サイズ:B4 縦364mm×横257mm
③特製封筒 サイズ:角3 縦277mm×横216mm
大坂築城丁場割図(アップ)
大坂築城丁場割図(一式)