新年あけましておめでとうございます!
本年も大阪城オンラインショップをよろしくお願いします。
さて、大阪城天守閣は、令和8 年1 月8 日(木)から、大阪城が「豊臣兄弟ゆかりの地」であることをPRするキャンペーンを実施中です。この1年、のぼりやポスターによるPR のほか、四季のイベントや展示などを通じて、秀吉・秀長兄弟が生きた時代の大坂城や大坂に関連する出来事や人物、兄弟ゆかりの場所などを紹介していきます。
豊臣秀吉の弟・豊臣秀長といえば、2026年大河ドラマの主役!兄の補佐役として活躍した人物として知られていますが、ドラマではどのように描かれていくのか楽しみです。
そこで今回は、豊臣秀吉・秀長を深く知りたい方へ、大阪城天守閣が発行する図録から、オススメの3冊をご紹介します!
大阪城オンラインショップでも買える!
秀吉・秀長兄弟を知るためのオススメ図録3選
■ビッグネームからクセツヨ武将まで大集合!
『テーマ展 武将たちの風貌』

大阪城天守閣が収蔵する肖像画や屏風・絵巻物のなかに描かれた戦国武将125名をあつめ、それぞれの風貌と略伝を紹介した図録です。
豊臣秀吉・秀長をはじめ超有名な武将はもちろん、マイナーだけどインパクトが強すぎる武将まで、エピソード満載です。
■秀吉と秀長の絆がみえる
『テーマ展 秀吉の生涯』

庶民から身をおこして天下を統一した豊臣秀吉。ドラマチックな彼の生涯はどのようなものだったのか、大阪城天守閣が収蔵する資料からその人物像にせまる図録です。
この図録には秀吉・秀長の関係性が見えてくる手紙が掲載されています。
羽柴秀吉朱印状 (天正13年)5月8日付 玉置宛
天正13年(1585)の四国攻めを前に、紀州の有力者・玉置(たまき)氏に送った秀吉の手紙。このなかで秀吉は「準備をととのえ、秀長の命令にしたがって出陣せよ」と指示しています。秀長は四国攻めの総大将をつとめました。兄弟の信頼関係がうかがえます。
豊臣秀吉朱印状 (天正18年)卯月10日付 大和大納言宛
天正18年(1590)の小田原攻めのさい、秀長は病気のため戦場へ行けませんでした。秀吉は、これまでともに各地を戦い、天下統一事業に重要な役割を果たしてきた弟に手紙を送り、「我々の包囲をうけ小田原城中が混乱している」「そなたがいよいよ元気になっていることを喜んでいる」などと、戦況や愛情を伝えています。
豊臣秀吉朱印状 (天正18年)7月6日付 神戸二位法印宛
小田原攻めの戦後処理に関して、秀吉が「神戸二位法印(かんべにいほういん)」なる人物に報告した手紙。実はこの人物、これまで誰なのかわかっていませんでしたが、最新の研究から秀長の正室・慈雲院(じうんいん)の父親と判明しました(和田裕弘著『豊臣秀長』中公新書)。
この手紙が大阪城天守閣の収蔵品になったのは昭和14年。86年もの間、なぞに包まれていた人物が明らかになり、しかもそれが秀長にゆかりのある人物だったとは…学芸員もビックリです!
戦国時代、人々は神仏と密接にかかわり生きていました。この図録には、病気になった秀長と神仏とのかかわりを示す手紙が掲載されています。
豊臣秀長書状 (天正18年)4月18日付 施薬院宛
病気のため小田原攻めに参加できなかった秀長が、秀吉側近の施薬院全宗(やくいんぜんそう)に送った手紙。全宗をつうじ祈祷(きとう)を依頼していた延暦寺の高僧が京都に来てくれていることに礼を述べ、もし明日が縁起のいい日なら祈祷してもらいたい、と伝えています。しかし秀長の病状は悪化し、翌天正19年正月にこの世を去ります。
尊朝法親王(そんちょうほっしんのう)書状 (天正18年)12月27日付 新峯一山中宛
秀長の病気が神霊のたたりのせいでは、といわれたことが背景にある手紙です。
天正13年、大和国の領主になった秀長は、多武峰寺(とおのみねでら、現在の談山神社)を、それまであった場所から郡山城下に移転させました。天正18年、秀長の病気がひどくなると、移転にいきどおる神霊のたたりと判断されます。秀吉は多武峰寺をもとの場所に戻すことを交換条件として秀長の回復を祈願し、この手紙の翌日、寺は元の場所に戻されます。手紙で尊朝法親王は、移転当日の対応について多武峰寺に指示しています。けれど、秀長はひと月後に亡くなってしまいました。
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最後にもうひとつご紹介。
大阪城天守閣4階展示室では現在、豊臣秀吉の前半生をたどる企画展示「大坂から天下へ!―秀吉の躍進―」を開催中です。このなかで、さきほど紹介した図録には掲載されていない、秀吉が秀長に送った手紙も展示しています。手紙のなかで秀吉は「さしたることがなくても、こまめに戦況報告の飛脚(ひきゃく)を送ってくれ。待っているぞ」などと秀長に伝えており、兄弟の連携ぶりがよくうかがえます。この機会にぜひ大阪城天守閣で実物資料をごらんください。
それでは、本年も大阪城オンラインショップ、ならびに大阪城天守閣へのご訪問をお待ちしております!
■「豊臣兄弟ゆかりの地」キャンペーン・企画展示「大坂から天下へ!―秀吉の躍進―」



