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  • 大阪城と竜のおはなし


あけましておめでとうございます!
大阪城オンラインショップは、新年1月3日より営業を開始いたしました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


■大阪城本丸の正門を守る竜

令和6年、2024年は辰年ですね。
辰=竜といえば、大阪城の本丸の正面入口・桜門の両脇に「竜虎石(りゅうこいし)」と呼ばれる巨石があるのをご存知でしょうか。

〔桜門の右側が竜石、左側が虎石〕

この写真をみても、竜も虎も見あたらないんですが…
江戸時代の大坂城の歴史や伝承などを紹介した『金城聞見録(きんじょうぶんけんろく)』には、石の表面に、竜と虎の姿の絵が描かれています。

〔『金城聞見録』に描かれた竜虎石〕

この竜虎石、雨の日には石の表面に竜と虎の姿があらわれるといわれているのですが…わたし雨の日に何度もここを通っているんですが、いまだに見たことはありません。
こんなゆるかわいい(?)姿を見ることができるなら、雨の日が楽しみになりそうですね。

この絵は、大阪城内の史跡を紹介する『大阪城史跡探訪』の桜門のページでごらんいただけます。

『大阪城史跡探訪』日本語版商品ページはこちら

日本語英語簡体字繁体字韓国語の5種類があります。
(言語をクリックするとそれぞれの商品ページに移動します)


■強い!怖い!これも竜? さまざまな姿をした霊獣

雲を呼び、雨を降らす霊獣・竜は、戦国武将の武器や武具などにも多くデザインされています。
そのすがたは、多くの人がイメージするものから、えーこれも竜なの?と思ってしまうようなちょっと意外なものまで。大阪城天守閣が所蔵する資料でさまざまな竜を見てみましょう。

最初の「色々威二枚胴具足」、2つめの「日月竜蒔絵仏胴具足」に描かれた竜は、どちらにも角があり、いかにも強そうなイメージです。

いっぽう、3つめの「金銀象嵌南蛮兜」にも竜がいますが、そのからだは細くひょろひょろとしています。最後の「菊桐双雨竜蒔絵刀掛」に描かれているのは、雨を起こすとされる竜(雨竜)。どちらも角がなく、尾も細長く、まるでトカゲのようです。
ひとくちに竜といっても、そのすがたの描きかたはさまざまなんですね。

この個性豊かな竜たちは、大阪城天守閣の図録『テーマ展 桃山のTAKUMI-意匠・技巧・工匠-』に掲載しています。
ご紹介した竜の部分だけでなく、それが描かれているよろいやかぶとの全体も掲載しており、桃山時代の工芸品のなかで、どのようにデザインされたのかがよくわかる華やかな1冊です。

テーマ展『桃山のTAKUMI-意匠・技巧・工匠-』

***

ところで、最初にお話した竜虎石の話にもどりますが…
雨の日の竜の姿はまだ見たことがないのですが、数年前の朝、こんな景色を見ました。


なんだかこの雲、昇っていく竜のようじゃないですか?
ちょうど桜門の上空だったので、まるで竜石から抜けだしたように見えてびっくりしました!


それでは、本年も大阪城オンラインショップをよろしくお願いいたします。


※掲載した画像の無断転載を禁じます

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